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2月22日




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自分の頭の中で蠢いているさまざまなことをそのまま映像にしたら、それはどんなものなんだろう。近未来にはそういうことが可能になっているのかしら?で、それっておもしろいのか?おもしろくないのか?はたまた個体差があるのか?

須田一政氏の新作写真展を見て、ふと、そんなことを考えた。
「すごいことを考えているのに、何故それが写真になって現れてこないのか?」
それは、もしかしたら写真をやってる人なら、誰しもが一度くらいは抱くジレンマなんだろうか?

今回、氏は8mmを使って、静止画像の撮影-->デジタル化-->動画化-->そこから再度プリントというなんともめんどくさい方法によっての展示を行っていた。何度か「選択する」契機と時間を与えることで、普段見えてこないものが選択の俎上にあがってくるのでは?ということがきっかけとしてあったという。一方で、自分でもわけのわからない、「頭の中のぐにゃぐにゃした途方もない世界」を現すには、もしかしたら「動画」のほうが適しているのではという興味もあったとのこと。
期待したのは写像としてどんでんがえってる、見たこともない画像が立ちあらわれること。

「シャッターチャンスを放棄したとしてもそれでも絵作りをしてしまうのが写真家」

氏のジレンマと欲望のありかが明快な、とても印象的だった言葉。
たかだか3年、カメラを振り回しているだけの者にはあまりにも大きな言葉で、簡単にわかったふりだけは絶対しないでおこうと、強く思いながら会場を後にした。

須田一政「OKINAWA」 --リンク--
by poca_pocari | 2007-02-22 00:00 | 02/2007
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